2012年9月17日月曜日

2012 Mölkky World Chapmionship held in Lahti, Finland

大崎です。
去る8月18-19日にFinland Lahti市で開催されたモルック世界大会の模様をリポートします。少し日が経ち記憶が薄れてしまいましたので、他の方もぜひ補足してくださいまし。

今年で通算3回目の参加となる我等がTeam Japan。今回はヘルシンキ在住の松田氏、杉山氏、そして日本から八ツ賀夫妻、大崎が渡芬し、計5名での出場となりました。

今回の会場はLahti郊外にある総合運動場。市唯一の「普通のボーリング場」を軸に、陸上トラック、スケボー練習場等も併設しています。余談ながら人口数万人の街ですが、こういった運動施設の数は充実しており、QOLの高い暮らし易い街のようです。
フィールドは土のグラウンドで中々良いコンディションです。昨年が市の中心広場にて石畳に薄く砂を撒いただけの劣悪地面であったため、なおさら投げ易く感じます。

さて今回は8カ国からトータル187チームが参加しました。初日に予選1回戦(4チーム中2チーム通過)および2回戦 (3チーム中1チーム通過)を行い、2日目のbest 32戦からは2チームによる一対一の勝負となります。

我々日本チームは一昨年、昨年とも予選2回戦で敗退しております。今年の悲願はなんとしても3回戦へと進む事。ところが、モルックの神様は大変意地悪く、予選1回戦にはなんと優勝候補の一角である地元のKonna & Koukkuが同グループに入っています。事実上は他の3チームで一つの通過枠を争う展開です。
試合形式は4ゲームの合計点で競います。つまり合計点方式の場合は各ゲームの勝利(50点)にこだわらず、ソコソコの点数で4ゲームを揃える方が大事になります。更に今回の様に頭抜けたチームが一つある場合は早い投球回数で1ゲームが終わってしまう可能性があり、益々ミスを避けて得点を積み上げる事が大切です。

結果としては何とか2位で初戦を突破しました。Konna & Koukkuはやはり圧巻の強さを見せつけます。しかし我々も一ゲームは勝利し、辛くも通過です。日本からFinnairで飛んで来たメンバーにとっては飛行機代金がムダにならず一安心。

つづく運命の2回戦。3チームで3ゲーム行いやはり合計点で争います。相手チームの実力は未知数。過去2年間は実力者チームが混ざっており、惜しくも敗退しておりました。
今年の相手はどうやら同格。後は作戦を見誤らず、個人の実力に見合った距離のスキットルをいかに安定して当てられるか。1ゲーム目は取られますが、皆焦らずに残り2ゲームを勝利。5点差でなんとか一位通過!出場3年目にしてとうとう2回戦も突破出来ました!!

個人的にはこの2回戦勝利が今大会の一番記憶に残る試合でした。ブッチャケ密かに泣いたもうすぐ36歳独身のオジさんでした。

初日の夕方には8カ国代表による国際親善試合が行われました。4チームずつ予選を行い、上位2チームずつ計4チームが決勝へ進みます。日本チームは予選で同組のFinlandに次いで2位通過。そして決勝では1位France、2位Estoniaに続き堂々の3位となり、嬉しいTrophyを獲得!!



嬉しい気分で初日を終え、夕食はLahti恒例の美味しいイタリアン、Mamma mariaにて。翌日も考え食べ過ぎに注意して楽しみました。

大会2日目。生憎の雨模様です。時折豪雨です。しかし自然と共に暮らすフィンランド人は雨なぞ気にしません。試合はどんどん続行されます。
第3回戦はとうとう2チーム同士でサシの勝負です。2ゲーム先取した方が勝ちとなり、予選とは代わって50点勝ちを積極的に狙う作戦となります。相手は今大会組織委員らによるベテランチームFagersta Fantoms。「日本も頑張っているようだけど、まあ実力の程を見せつけてあげよう!」との心の声が聞こえてきます!これは打ち負かさねば!
第一ゲームは残念ながら取られます。しかし心折れる事無く奮闘するTeam Japan。特筆すべきは杉山選手が二ターン連続して、かなりの長距離ピンを見事当てたことでしょう。そして第二、第三ゲームを連取!なんとTeam Japanは3回戦も突破し、ベスト16に進出してしまいました。

どんどん酷くなる雨ですが、アドレナリンが出まくっている選手には気になりません。
第4回戦の相手はTeam Kaato。ベテランと若者が交じった強敵です。
第一ゲームは取られますが第二ゲームはなんとか奪取。しかし残念ながら第三ゲームを取られ、Team Japanの2012年の挑戦は幕を閉じました。なお相手チームは総合4位まで上り詰めました。

大会の総合順位は
優勝: Ranska Team 1 (France)
準優勝: Touch (Finland)
3位: Jeggu Janetzki (Finland)
なんと国際親善試合に続き本トーナメントまでもFrance勢が優勝してしまいました。これは世界大会の中で初めての出来事。Finland勢の心中穏やかならず、来年は更にアツい大会が繰り広げられることでしょう!

終わってみれば自分たち自身の予想を超える大健闘でした。心臓バクバクで試合にならなかった初年、実力を蓄えた覚えたつもりでも一瞬の油断のために敗れ去った2年目に比べ、メンバーのメンタル面が格段に強化された事、とくにヘルシンキ在住組は海外試合を転戦し実力アップのみならず局面に応じた作戦展開を覚えた事が大きな勝因でしょう。さらには今年度は悪天候のため長距離砲を多用するチームが少なかった事、1回戦を除けば優勝クラスの超実力チームとは当たらなかった事など、運も少なからず味方してくれました。

個人的には中距離を当てる精度が上がったと実感する反面、特に後半の試合ではイージーなミスを連発したことが悔やまれます。今後のTeam Japan上位進出の為には、自分自身の練習と共により多くのプレーヤーを発掘育成し、願わくば来年度は複数チームの出場を目指したい所です。ブログを読んでモルックに興味をお持になった方、ぜひJMAホームページないしはFacebookにコンタクトをお寄せ下さい。各地支部員が競技方法をお教えします。また、いまや各国で大会が開かれておりますので、海外旅行の際に参加してみては如何でしょうか!?




1 件のコメント: